ガジェット探検記

気になるガジェット・ツールの使い方を解説!

EvernoteからOneNoteに移行する完全ガイド【2026年最新版】

EvernoteからOneNoteに移行する完全ガイド

「Evernoteの料金が高くなりすぎた…」「そろそろOneNoteに乗り換えたいけど、どうやって移行するの?」と悩んでいませんか?

実は、EvernoteからOneNoteへの移行方法は、2022年9月を境に大きく変わっています。Microsoftが公式に提供していた移行ツール「OneNote Importer」がサービス終了となり、現在はサードパーティ製ツールを使う方法が主流です。古い情報のまま作業を始めると、思わぬトラブルに遭遇するケースも少なくありません。

この記事では、2026年3月時点の最新情報をもとに、EvernoteからOneNoteへの移行手順を完全解説します。移行ツールの入手方法から、データ移行後の活用法まで、すべてをステップバイステップでご案内します。

EvernoteからOneNoteへ移行を検討する5つの理由

EvernoteからOneNoteへの移行を考えているユーザーが急増しています。その背景には、以下のような具体的な理由があります。

1. 無料プランの制限が厳しすぎる

2023年12月以降、Evernoteの無料プランは大幅に制限されました。作成できるノートは最大50個、ノートブックはわずか1つのみです。以前は10万件のノートと250のノートブックが使えていたことを考えると、実質的に「お試し版」に格下げされたと言ってよい水準です。

無料で使い続けたいユーザーにとって、50ノートという上限はすぐに到達してしまいます。メモやアイデア帳として日常的に使っていた人ほど、この制限を痛感しているはずです。

2. 有料プランの値上がりが止まらない

Evernoteは2022年11月にイタリアのBending Spoonsに買収されて以来、段階的に料金を引き上げてきました。2025〜2026年にかけても値上げ傾向が続いており、現在の有料プランは以下の通りです。

プラン 月額(税別) 主な特徴
Free(無料) 0円 ノート50個、ノートブック1個のみ
Starter 約1,100円 カジュアルユーザー向け、制限あり
Advanced 約1,800〜2,500円 ヘビーユーザー向け、AI機能あり
Enterprise カスタム チーム・企業向け

以前の「プレミアム」プランが月額600円程度だったことと比べると、値上がりの幅は大きく、移行を検討するきっかけになっているユーザーも多いです。

3. OneNoteは無料で機能が充実している

一方のOneNoteは、Microsoftアカウントがあれば完全無料で利用できます。ノート数の制限はなく、複数デバイスでの同期も無料の範囲内で可能です。OneDriveの無料ストレージ(5GB)の範囲内であれば、費用はかかりません。

さらに、Microsoft 365(旧Office 365)を契約していれば、1TBのOneDriveストレージが付属するため、大量のノートや添付ファイルも余裕を持って管理できます。

4. Microsoft 365との強力な連携

WordやExcel、Teams、Outlookなど、職場でMicrosoft製品を使っている人にとって、OneNoteとの親和性は抜群です。会議の議事録をTeamsからOneNoteに自動保存したり、OutlookのメールをOneNoteに転送したりと、日常業務との連携がシームレスに行えます。

5. Copilot AIの統合で生産性が大幅向上

2024年以降、OneNoteにMicrosoftのAI「Copilot」が統合されました。ページの要約、ToDoリストの自動作成、アイデアのブレインストーミング支援など、AIがノート管理を強力にサポートします。2026年3月時点では、Copilot NotebooksがOneNoteアプリと完全統合され、ファイルやPDFを横断した検索・活用が可能になっています(Microsoft 365 Copilotライセンスが必要)。


2026年版・EvernoteとOneNoteの機能比較表

移行を判断する前に、両者の機能を客観的に比較してみましょう。

比較項目 Evernote(無料) Evernote(有料) OneNote(無料)
ノート数 50個まで 150,000個(Advanced) 無制限
ノートブック数 1個 2,000個(Advanced) 無制限(セクション)
デバイス同期 1台+Web 無制限 無制限
月間アップロード容量 250MB 10〜20GB OneDriveに依存(無料5GB)
オフラインアクセス 不可 可(デスクトップ版)
手書き入力 制限あり 優秀(Surface等で快適)
AI機能 一部(Advancedのみ) AI検索・編集 Copilot(365プランで利用可)
月額費用 0円 約1,100〜2,500円 0円(Microsoft 365は別途)
Webクリップ 可(拡張機能あり)
OCR検索 可(基本) 可(高精度) 可(OneDriveと連動)

【最重要】移行前に知っておくべきこと:公式ツールはもう使えない

EvernoteからOneNoteへの移行を調べると、「OneNote Importer(公式移行ツール)を使う方法」と書かれた記事が今もたくさん出てきます。しかし、これは2022年9月にサービス終了しており、現在はダウンロードも利用もできません。

古い記事の手順通りに作業を進めても途中でつまずいてしまいますので、必ず最新の方法を確認してから移行作業を始めてください。

2026年現在、使える移行方法は主に2つ

① サードパーティ製ツール「Evernote2Onenote」を使う方法(Windows・推奨)

現在最もよく使われている方法です。開発者のGitHubリポジトリから無料でダウンロードでき、ENEXファイルをOneNoteに読み込む機能を持っています。インストール不要で使えるため、比較的手軽に作業できます。

② 有料ツール「OneNote Batch」を使う方法(Mac対応)

Macユーザーで「Evernote2Onenote」が動作しない場合は、有料の「OneNote Batch」が選択肢になります。日本語環境でも動作報告があり、MacでのEvernote→OneNote移行の有力な手段です。

移行の前に必ず確認しておくこと

  • ENEXエクスポートはWindowsデスクトップ版かMacデスクトップ版のEvernoteからのみ可能(Web版からはエクスポートできない)
  • ノートブック単位でのエクスポートになるため、ノートブック数が多い場合は時間がかかる
  • タグが多く設定されているノートは、重複して移行されるリスクがある
  • 画像添付が多いノートは、一部がうまく移行されないケースがある

EvernoteからOneNoteへの移行手順【2026年版・完全ステップガイド】

それでは実際の移行手順を、順を追って解説します。作業は大きく「Evernoteからのエクスポート」「ツールの準備」「OneNoteへのインポート」の3段階に分かれます。

Step 1:Evernoteのデータをバックアップ(エクスポート)する

移行作業の最初のステップは、Evernoteのデータをパソコンに保存することです。

まず、WindowsまたはMacのデスクトップ版Evernoteアプリを開きます。Web版やスマホアプリからはエクスポートできませんので注意してください。

エクスポートしたいノートブックを右クリックし、「ノートブックをエクスポート」を選択します。ファイル形式はかならず「ENEX形式」を選んでください。「すべての属性を含める」にチェックが入った状態でエクスポートボタンをクリックし、わかりやすい場所にファイルを保存します。

ノートブックが複数ある場合は、この作業をノートブックの数だけ繰り返します。ノートブック数が多い場合は時間がかかりますが、一つひとつ確実に行いましょう。なお、タグが複数設定されているノートは、タグの数だけOneNote上でセクションが増えることに注意してください。タグの整理を先に行っておくと、移行後の作業が楽になります。

Step 2:正しいバージョンのOneNoteをインストールする

OneNoteにはMicrosoft Storeからダウンロードするバージョンと、onenote.comから入手するバージョンがあります。サードパーティ製移行ツールを使う場合は、onenote.com経由でダウンロードした版を使う必要があります。Microsoft Store版では移行ツールがうまく動作しないケースが報告されています。

インストール後、Microsoftアカウントでサインインし、データの同期を確認しておきましょう。

Step 3:「Evernote2Onenote」ツールを入手する

開発者のGitHubページ(https://github.com/stefankueng/EvImSync/releases)にアクセスし、最新版のZIPファイルをダウンロードします。ダウンロードしたZIPファイルを右クリックして「すべて展開」を選択し、任意のフォルダに解凍します。インストール作業は不要です。

なお、このツールはサードパーティ製のフリーソフトです。自己責任での使用となりますので、その点をご了承のうえで利用してください。

Step 4:ENEXファイルをOneNoteにインポートする

解凍したフォルダ内の「Evernote2Onenote.exe」を起動します。ツールが起動したら「Import ENEX File」ボタンをクリックし、Step 1でエクスポートしたENEXファイルを選択します。

インポートが開始され、「Finished」と表示されれば完了です。もしエラーダイアログが表示された場合は、OneNoteを再起動して再ログインしてから、もう一度試してみてください。

インポートが完了すると、OneNote上に新しいノートブックが追加されています。

Step 5:インポート後のデータを確認・整理する

移行が完了したら、以下の点を必ず確認しましょう。

移行されたノートの数を確認し、大きなズレがないかチェックします。画像や添付ファイルが正常に表示されているか、テキストが文字化けしていないかを確認します。

Evernoteのタグは、OneNoteでは「セクション」として移行されます。タグを多用していた場合、セクションが増えすぎる場合があります。必要に応じて整理・統合してください。また、ノートの日付はデフォルトでは移行当日の日付に変更されます。元の日付を保持したい場合は、インポートオプションで「OneNote のノート変更日を使用する」のチェックを外してから実行してください。


移行時のよくあるトラブルと解決法

EvernoteからOneNoteへの移行は、スムーズにいくこともあれば、予期しないトラブルが発生することもあります。事前に対処法を知っておくと安心です。

トラブル①:インポートが途中で止まる・エラーが出る

ノート数が多い場合、インポート処理が途中で止まることがあります。この場合は、OneNoteを完全に終了してから再起動し、Microsoftアカウントへの再ログインを行った後、もう一度インポートを試してみてください。エクスポートするノートブックを小分けにして(100〜200件ずつなど)、複数回に分けてインポートする方法も有効です。

トラブル②:画像や添付ファイルが表示されない

一つのノートに画像や添付ファイルが大量に含まれている場合、一部が移行されないことがあります。特に、写真やスキャン画像を多用していたユーザーに起こりやすいトラブルです。

この場合は、問題のあるノートを手動で開き、画像を再ダウンロードしてOneNoteに貼り付けるしかありません。全件の手動確認は大変ですが、重要なノートだけでも目視で確認することをおすすめします。

トラブル③:文字化けが発生する

日本語のノートが文字化けするケースがあります。ENEXファイルのエンコーディングに起因することが多く、テキストエディタ(メモ帳、VSCode等)でファイルを開いて文字コードを確認してみてください。UTF-8形式で保存し直すことで解決するケースがあります。

トラブル④:フォーマットが崩れる

Evernoteで使用していた一部の書式(テーブルの複雑なスタイル、特殊なフォントなど)は、OneNoteでは再現されないことがあります。重要なノートで書式が崩れた場合は、手動で再調整してください。なお、Markdownで書かれたノートはほぼ問題なく移行できます。

トラブル⑤:Macユーザーで移行ツールが動作しない

「Evernote2Onenote」はWindows向けのツールです。Macユーザーで動作しない場合は、有料ツール「OneNote Batch」の利用を検討してください。また、Windowsパソコンが別途用意できる場合は、そちらで移行作業を行う方法も選択肢の一つです。


OneNoteに移行後に活用したい機能【Copilot AI含む】

OneNoteに移行したら、ぜひ活用してほしい機能を紹介します。Evernoteにはなかった独自の強みがいくつかあります。

ノートブック構造の理解:Evernoteとの対応関係

OneNoteとEvernoteでは、データの整理方法が少し異なります。移行後に迷わないよう、対応関係を把握しておきましょう。

Evernote OneNote
ノートブック(スタック) ノートブック
ノートブック セクション
ノート ページ
タグ セクション(移行時)またはキーワード検索で代替

Evernoteのタグは移行後にセクションとして扱われますが、OneNoteにはタグという概念がありません。整理が複雑に感じる場合は、「検索機能」でキーワードを入力して目的のノートを探す方法に慣れると使いやすくなります。

手書き入力とデジタルペンの活用

OneNoteは手書き入力に非常に優れており、Surface ProやiPadのようなタブレット端末と組み合わせると真価を発揮します。手書きした文字をテキストに変換する機能もあり、会議やアイデア出しのメモとして快適に使えます。Evernoteに比べて自由なレイアウトでページに書き込めるのが大きな魅力です。

Microsoft TeamsやOutlookとの連携

職場でMicrosoft 365を使っている場合、OneNoteはTeamsやOutlookと密に連携します。Teamsの会議ページに「OneNoteでメモを取る」ボタンが表示され、会議中のメモがそのままチームメンバーと共有できます。Outlookから特定のメールを「OneNoteに送る」機能も便利で、メールの内容をノートとして蓄積していくことができます。

Copilot AIでノート管理が変わる

OneNoteには「Copilot」と呼ばれるAI機能が統合されています(Microsoft 365 CopilotライセンスまたはCopilot Pro加入が必要)。

Copilotでできる主なこと:

長いページの内容を短く要約してもらったり、ノートの内容からToDoリストを自動生成してもらうことが可能です。また、会議メモから「次のアクション」を抽出する、ブレインストーミングのアイデア出しをサポートするなど、実務での活用場面は幅広くあります。

2026年3月時点では、Copilot NotebooksがOneNoteと統合され、Word・PowerPoint・Excel・PDFなど複数のファイルを参照しながらCopilotに質問できるようになりました。ナレッジベースとしての使い方が大きく広がっています。

ただし、Copilot機能はMicrosoft 365 Copilotの商用ライセンスが主な対象であり、個人向けのMicrosoft 365 Personal/Familyプランには現時点で一部機能が制限されています。

Webクリップ機能(Web Clipper)

OneNoteにも「OneNote Web Clipper」というブラウザ拡張機能があり、ChromeやEdgeからWebページをワンクリックで保存できます。EvernoteのWebクリッパーに慣れているユーザーも、同じ感覚で使えます。


EvernoteかOneNoteか迷ったときの判断基準

「移行を検討しているけど、本当にOneNoteに乗り換えるべきか?」と迷っている方のために、判断基準をまとめます。

OneNoteへの移行をおすすめするケース

職場でMicrosoft 365を利用していてTeamsやOutlookと連携したい方、コストを抑えながら制限なく使いたい方、タブレットや手書きでのノートをよく取る方、現在のEvernote料金に不満を感じている方、これらに当てはまる場合は、OneNoteへの移行メリットが大きいといえます。

Evernoteを使い続けることを検討するケース

EvernoteのWebクリッパーをよく使っており、クリッピングの精度を重視している方、長年蓄積したタグ整理の体系をそのまま維持したい方、Evernoteの検索精度(特にOCR・PDF内テキスト検索)に依存しているヘビーユーザーの場合は、Evernoteを継続する選択も合理的です。

なお、Bending Spoons社によるEvernoteの開発は2024〜2025年にかけて安定化しており、動作の改善も進んでいます。「移行が面倒、でも使い続けるのも不安」という方は、しばらく状況を見守るのも一つの判断です。

移行するなら今が適切なタイミング

現在のEvernoteサブスクリプション期間が終了するタイミングが、移行の自然な区切りになります。また、大きなプロジェクトの合間など、時間的な余裕があるときに移行作業を行うと、焦らず丁寧に進められます。


よくある質問(FAQ)

Q1. 移行したデータは元のEvernoteと同じように検索できますか?

OneNoteの検索機能は非常に優秀で、テキストやタイトルによる横断検索が可能です。ただし、EvernoteのようにPDF内や画像のOCRテキストを同じ精度で検索する機能には、設定や条件によって差があります。移行後に一度、自分のよく使う検索方法を試してみることをおすすめします。

Q2. スマホやタブレットでも同期して使えますか?

OneNoteはiOS・Android向けアプリが無料で提供されており、Microsoftアカウントでサインインすれば複数デバイスで自動同期されます。Evernoteの無料プランでは1台しか同期できなかったことを考えると、大きなメリットです。

Q3. 移行後にEvernoteのアカウントを削除してもいいですか?

移行が完全に完了し、新しいOneNote環境に慣れるまでは、3〜6ヶ月程度Evernoteアカウントを維持しておくことをおすすめします。「あのノートが見つからない」「移行されていないファイルがある」といった事態に備えるためです。問題がなければ、その後アカウントの削除を検討してください。

Q4. 1,000件以上のノートがあるのですが、一括で移行できますか?

「Evernote2Onenote」はノートブック単位での移行が基本です。ノートが1,000件を超える場合、数百件ずつ分けて作業することが推奨されます。一度に大量のデータをインポートしようとするとエラーが発生しやすくなるためです。時間はかかりますが、確実に少量ずつ移行する方法が結果的に早道です。

Q5. EvernoteのノートをPDFとして保存しておくことはできますか?

できます。Evernoteから印刷ダイアログを使ってPDF出力する方法が手軽で、OneNoteへの移行を保留したまま重要なノートだけをPDFとして手元に残しておくことも選択肢の一つです。


まとめ:2026年のEvernote→OneNote移行は「新しい手順」で

EvernoteからOneNoteへの移行は、以前に比べてやや手間がかかるようになっています。最大の理由は、Microsoftが公式に提供していた移行ツールが2022年9月に廃止されたことです。現在は「Evernote2Onenote」などのサードパーティ製ツールを使う方法が主流ですが、正しい手順で行えば、大半のデータを問題なく移行できます。

2026年3月時点で確認しておくべきポイントをまとめると、以下の通りです。

Evernoteは無料プランの制限強化と有料プランの値上がりが続いており、コスト面での魅力が下がっています。一方、OneNoteは無料で使え、ノート数・デバイス数の制限がなく、Copilot AIとの統合も進んでいます。移行手順は「ENEXエクスポート→Evernote2OnenoteでOneNoteへインポート」が現在の標準です。Macユーザーは「OneNote Batch」などの有料ツールも選択肢として検討してください。

焦らず一つひとつのステップを確認しながら進めれば、長年使い続けた大切なノートデータを安全に引き継ぐことができます。まずはENEXファイルのエクスポートから始めてみましょう。