「やっとゲームできる時間ができたのに、PS5がネットに繋がらない...」そんな経験、ありませんか?画面に表示される「DNSエラー」という見慣れない言葉に、どうしていいか分からず困っている方も多いはずです。
オンラインゲームを楽しもうとしたとき、ゲームのアップデートをしようとしたとき、フレンドとボイスチャットをしようとしたとき。突然現れるDNSエラーは、せっかくのゲーム時間を台無しにしてしまいます。しかも「DNS」という専門用語が出てくると、「自分には直せないかも」と不安になりますよね。
でも安心してください。DNSエラーの多くは、実は誰でも簡単に解決できる問題なんです。この記事では、PS5のDNSエラーに悩むあなたのために、初心者でも分かる基礎知識から、すぐに試せる対処法、さらには根本的な解決策まで、すべてを網羅的に解説します。
難しい専門用語は最小限に抑え、実際の操作手順を画像で確認するように丁寧に説明していきます。この記事を読めば、今まさに発生しているエラーを解決できるだけでなく、今後同じ問題が起きても自分で対処できるようになります。
それでは、まずDNSエラーとは何なのか、基礎知識から見ていきましょう。
- PS5のDNSエラーとは?まず知っておきたい基礎知識
- 【最優先】まず試すべき基本的な対処法5選
- DNS設定を変更して解決する方法【詳細手順】
- ネットワーク環境を見直す根本的な対策
- それでも解決しない場合の高度なトラブルシューティング
- DNSエラーを予防するための日常的な対策
- よくある質問(FAQ)
- まとめ:DNSエラーは必ず解決できる
PS5のDNSエラーとは?まず知っておきたい基礎知識
DNSエラーが表示される画面と症状
PS5でDNSエラーが発生すると、主に以下のような症状が現れます。
ネットワーク接続テストを実行したときに「DNSサーバーが見つかりませんでした」「DNSエラー」といったメッセージが表示されます。また、ゲームを起動しようとすると「インターネット接続を確認してください」という警告が出て、オンラインモードでプレイできなくなります。
PSストアにアクセスしようとしても接続エラーが表示され、ゲームのダウンロードやアップデートも止まってしまいます。フレンドリストが表示されない、パーティーチャットに参加できないといった症状も、DNSエラーが原因で起こることがあります。
エラーコードとしては「NW-31250-1」「NW-31253-4」「NW-31254-5」などが表示されることが多く、これらはすべてDNS関連の問題を示しています。
DNSの役割をゲーマー目線で解説
DNSとは「Domain Name System(ドメインネームシステム)」の略で、インターネット上の住所録のような役割を果たしています。
私たちが「playstation.com」のようなサイト名でアクセスするとき、実はその裏では「192.168.xxx.xxx」のような数字の羅列(IPアドレス)で通信が行われています。DNSサーバーは、この「サイト名」を「数字のアドレス」に変換してくれる翻訳者のような存在なんです。
PS5でゲームをプレイするときも、この仕組みが使われています。オンラインゲームのサーバーに接続するとき、PSNにログインするとき、常にDNSサーバーが働いています。つまり、DNSサーバーに問題があると、PS5はインターネット上のどこにも辿り着けなくなってしまうわけです。
なぜPS5でDNSエラーが起きるのか
PS5でDNSエラーが発生する原因は、大きく分けて以下の4つのパターンがあります。
まず最も多いのが、一時的なネットワークの不調です。PS5本体やルーター、モデムなどの機器が長時間稼働していると、メモリやキャッシュに問題が蓄積され、DNSの名前解決がうまくいかなくなることがあります。これは再起動で解決することがほとんどです。
次に、DNS設定そのものに問題があるケースです。プロバイダーが提供するDNSサーバーが混雑していたり、一時的にダウンしていたりすると、PS5からの問い合わせに応答できなくなります。
ルーターやモデムの設定問題も見逃せません。ファームウェアが古い、IPv6設定が干渉している、DHCPの設定がおかしいなど、ネットワーク機器側に原因があることもあります。
最後に、物理的な接続の問題です。LANケーブルが緩んでいる、Wi-Fiの電波が弱い、ルーターとPS5の距離が遠すぎるといった物理的要因も、DNSエラーを引き起こす原因になります。
これらの原因を理解したうえで、次のセクションでは具体的な対処法を見ていきましょう。
【最優先】まず試すべき基本的な対処法5選
DNSエラーが発生したら、まずは以下の5つの基本的な対処法を試してみましょう。これらは誰でも簡単にできて、多くのケースで効果がある方法です。
PS5本体の再起動(成功率:高)
最もシンプルで、かつ効果的な方法が本体の再起動です。PS5を長時間使っていると、システム内部にキャッシュや一時データが蓄積され、ネットワーク接続に影響を与えることがあります。
再起動の正しい手順は以下の通りです。まず、PSボタンを長押しして電源メニューを開きます。「PS5の電源を切る」を選択し、完全にシャットダウンします。このとき、レストモードではなく、必ず完全に電源を切ることが重要です。
電源が切れたら、本体のランプが消灯していることを確認し、そのまま30秒ほど待ちます。この待ち時間によって、内部のキャパシタが放電され、システムがクリーンな状態にリセットされます。
30秒経ったら電源ボタンを押して再起動し、ネットワーク接続テストを実行してみてください。この方法だけで問題が解決することは非常に多いです。
ルーター・モデムの再起動(成功率:高)
PS5本体の再起動で解決しない場合、次に試すべきはネットワーク機器の再起動です。ルーターやモデムも長時間稼働していると、メモリリークやセッションの蓄積により、DNSの処理能力が低下することがあります。
再起動の手順は以下の通りです。まず、PS5の電源を完全に切ります。次に、ルーターの電源を切り、さらにモデムの電源も切ります。このとき、コンセントから電源プラグを抜くのが確実です。
すべての機器の電源を切ったら、2分間待ちます。この待ち時間は、プロバイダー側のシステムがあなたの接続をリセットするために必要な時間です。
2分経ったら、まずモデムの電源を入れ、ランプがすべて正常に点灯するまで待ちます(通常1~2分)。次にルーターの電源を入れ、同様にすべてのランプが安定するまで待ちます。最後にPS5の電源を入れて、接続テストを実行してください。
この「電源を切る順番」と「待ち時間」が重要なポイントです。
LANケーブルの接続確認(有線接続の場合)
有線接続でPS5を使っている場合、LANケーブルの物理的な問題がDNSエラーの原因になっていることがあります。
まず、PS5本体とルーター両方のLANポートに、ケーブルがしっかりと奥まで挿さっているか確認してください。「カチッ」という音がするまで押し込むのがポイントです。
次に、LANケーブル自体の状態をチェックします。ケーブルが折れ曲がっていないか、踏まれて潰れていないか、ペットに噛まれた跡がないかなど、物理的な損傷がないか確認しましょう。
可能であれば、別のLANケーブルに交換してみることをお勧めします。ケーブル内部の断線は外見からは分からないことが多く、新しいケーブルに変えただけで問題が解決することもよくあります。
また、ルーター側の別のLANポートに挿し替えてみるのも有効です。特定のポートだけが故障しているケースもあるためです。
Wi-Fi接続のリセットと再接続
無線接続でPS5を使っている場合は、Wi-Fi設定を一度削除して、再度接続し直すことが効果的です。
設定手順は以下の通りです。PS5のホーム画面から「設定」→「ネットワーク」→「設定」→「インターネット接続を設定」と進みます。現在接続しているWi-Fiネットワークを選択し、「この接続を削除」を選びます。
削除が完了したら、もう一度「インターネット接続を設定」から「Wi-Fiを設定」を選び、使用しているネットワークを選択します。パスワードを正確に入力し、接続テストを実行してください。
Wi-Fiの場合、電波の強度も重要です。PS5とルーターの間に厚い壁や金属製の家具がないか確認し、可能であればPS5をルーターに近づけてみてください。5GHz帯と2.4GHz帯の両方が使える環境なら、両方試してみることをお勧めします。
PSNのサーバー状態確認
あなたのネットワーク環境には問題がなくても、PlayStation Network(PSN)側でメンテナンスや障害が発生している場合があります。
PSNのサーバー状態は、ソニーの公式サイトで確認できます。スマートフォンやPCで「PlayStation Network サービス状況」と検索すると、現在のサービス状況が表示されます。
もしPSN側で障害が発生している場合は、残念ながら私たちユーザー側でできることはありません。復旧を待つしかありませんが、障害情報が公開されていれば、少なくとも「自分の環境の問題ではない」と分かり、安心できます。
また、SNSで「PSN 障害」「PSN 繋がらない」などと検索すると、同じ問題を抱えている他のユーザーの投稿が見つかることもあります。多くの人が同じ問題を報告していれば、PSN側の問題である可能性が高いと判断できます。
これら5つの基本対処法で解決しない場合は、次のセクションで解説するDNS設定の変更を試してみましょう。
DNS設定を変更して解決する方法【詳細手順】
基本的な対処法で解決しない場合、DNS設定を変更することで問題が解決することがあります。ここでは、具体的な設定変更の手順を詳しく解説します。
GoogleのパブリックDNSに変更する手順
Googleが提供する無料のパブリックDNSサービスは、世界中で広く使われている信頼性の高いDNSサーバーです。プロバイダーのDNSサーバーに問題がある場合、こちらに切り替えることで解決することが多いです。
設定手順は以下の通りです。PS5のホーム画面から「設定」→「ネットワーク」→「設定」→「インターネット接続を設定」と進みます。
現在接続しているネットワーク(Wi-Fiまたは有線)を選択し、「詳細設定」を選びます。「DNS設定」の項目で「手動」を選択してください。
プライマリDNSに「8.8.8.8」と入力します。セカンダリDNSには「8.8.4.4」と入力します。数字は半角で、ピリオドも正確に入力することが重要です。
入力が完了したら、「OK」を選択し、接続テストを実行します。「インターネット接続:成功」と表示されれば、設定完了です。
GoogleのDNSは応答速度が速く、安定性も高いため、多くのケースで問題を解決できます。
CloudflareのDNSに変更する手順
Cloudflareが提供するパブリックDNSも、プライバシー保護と高速性で人気があります。GoogleのDNSで解決しない場合や、別の選択肢を試したい場合におすすめです。
設定方法はGoogleの場合とほぼ同じです。「設定」→「ネットワーク」→「設定」→「インターネット接続を設定」と進み、使用しているネットワークを選択します。
「詳細設定」から「DNS設定」を「手動」に変更し、プライマリDNSに「1.1.1.1」と入力します。セカンダリDNSには「1.0.0.1」と入力してください。
これらの数字は非常にシンプルで覚えやすく、入力ミスも少ないのが特徴です。設定後は接続テストを実行し、問題が解決したか確認しましょう。
Cloudflareのドキュメントによると、このDNSはプライバシーを重視した設計になっており、DNSクエリのログを24時間以内に削除すると公表されています。
自動取得に戻す方法
DNS設定を変更したものの問題が解決しない場合や、逆に接続が不安定になった場合は、設定を元に戻すことができます。
「設定」→「ネットワーク」→「設定」→「インターネット接続を設定」と進み、使用しているネットワークを選択します。「詳細設定」から「DNS設定」を開き、「自動」を選択してください。
これで、プロバイダーが提供するデフォルトのDNSサーバーに戻ります。自動設定に戻した後も、念のため接続テストを実行することをお勧めします。
各DNS設定の特徴と選び方
DNS設定には、それぞれメリットとデメリットがあります。
プロバイダーのDNS(自動取得)は、設定が簡単で、地理的に近いサーバーが使われるため、本来は最も速いはずです。しかし、サーバーの混雑や一時的な障害が発生しやすいのがデメリットです。
GoogleのパブリックDNS(8.8.8.8)は、安定性と信頼性が高く、世界中で広く使われています。応答速度も速く、多くのケースで問題を解決できます。ただし、Googleにアクセス履歴が記録される点が気になる方もいるかもしれません。
CloudflareのDNS(1.1.1.1)は、プライバシー保護を重視しており、ログの保存期間が短いのが特徴です。速度もGoogleと同等かそれ以上と評価されています。
どのDNSを選ぶかは、あなたの環境や優先順位次第です。まずはGoogleのDNSを試し、それでも解決しなければCloudflareを試すというアプローチがお勧めです。
ネットワーク環境を見直す根本的な対策
DNS設定の変更でも解決しない場合や、頻繁にエラーが発生する場合は、ネットワーク環境そのものを見直す必要があるかもしれません。
ルーターのファームウェア更新
ルーターのファームウェア(本体に組み込まれたソフトウェア)が古いと、最新の通信規格に対応できず、DNSエラーの原因になることがあります。
ファームウェアの更新方法は、ルーターのメーカーや機種によって異なりますが、基本的な流れは共通しています。まず、PCやスマートフォンのブラウザで、ルーターの管理画面にアクセスします。多くの場合、「192.168.1.1」や「192.168.0.1」といったアドレスです。
管理画面にログインしたら、「ファームウェア更新」「システム更新」といった項目を探します。自動更新機能があれば有効にし、手動更新の場合は最新バージョンがないか確認してダウンロード・インストールします。
更新中は絶対に電源を切らないでください。更新が中断されると、ルーターが起動しなくなる可能性があります。更新完了後は、ルーターが自動的に再起動し、最新の状態で動作するようになります。
IPv6設定の確認と調整
IPv6は次世代のインターネット通信規格ですが、一部の環境では逆に接続を不安定にする原因になることがあります。特に、プロバイダーやルーターがIPv6に完全対応していない場合、DNSエラーが発生しやすくなります。
PS5でIPv6を無効にする方法は以下の通りです。「設定」→「ネットワーク」→「設定」→「インターネット接続を設定」と進み、使用しているネットワークを選択します。
「詳細設定」から「IPv6設定」を開き、「無効」に変更します。設定後、接続テストを実行して、エラーが解消されたか確認してください。
逆に、IPv6が有効になっていない場合は、有効にすることで問題が解決することもあります。環境によって最適な設定は異なるため、両方試してみることをお勧めします。
プロバイダー側の問題の見分け方
ここまでの対策をすべて試しても解決しない場合、プロバイダー側に問題がある可能性があります。
プロバイダー側の問題かどうかを見分けるには、他のデバイスで接続テストをしてみることが有効です。スマートフォンやPCでも同じようにインターネット接続が不安定であれば、プロバイダーまたは回線そのものに問題がある可能性が高いです。
また、プロバイダーの公式サイトやSNSアカウントで、障害情報やメンテナンス情報が公開されていないか確認しましょう。地域的な障害が発生している場合、公式アナウンスがあるはずです。
プロバイダーのサポート窓口に問い合わせる際は、これまで試した対処法をメモしておくと、スムーズに対応してもらえます。「PS5の再起動、ルーターの再起動、DNS設定変更をすべて試しました」と伝えることで、初歩的な確認をスキップして、より詳細な調査をしてもらえます。
有線接続への切り替えメリット
Wi-Fi接続でDNSエラーが頻発する場合、有線接続(LANケーブル)に切り替えることを検討してください。有線接続には多くのメリットがあります。
まず、通信の安定性が格段に向上します。Wi-Fiは電波の干渉や障害物の影響を受けやすいのに対し、有線接続は物理的なケーブルで直結されているため、非常に安定しています。
通信速度も、有線接続の方が高速です。特にオンラインゲームでは、わずかな遅延(ping)が勝敗を分けることもあります。有線接続なら、Wi-Fiと比べて遅延を大幅に削減できます。
DNSエラーの発生率も、有線接続の方が低い傾向にあります。無線特有の接続切断や再接続の問題がないためです。
LANケーブルは、Cat5e以上の規格を選びましょう。できればCat6やCat6Aを使用すると、より高速で安定した通信が可能になります。ケーブルの長さは必要最小限にし、余分な長さがあると通信品質が低下する可能性があります。
それでも解決しない場合の高度なトラブルシューティング
基本的な対策をすべて試しても問題が解決しない場合、より高度なトラブルシューティングに進みましょう。これらは少し専門的な内容ですが、手順通りに進めれば問題ありません。
MTU値の調整方法
MTU(Maximum Transmission Unit)は、一度に送信できるデータの最大サイズを表す値です。この設定が最適でないと、データ送信時にエラーが発生し、DNSエラーの原因になることがあります。
PS5のMTU設定は、「設定」→「ネットワーク」→「設定」→「インターネット接続を設定」と進み、使用しているネットワークを選択します。「詳細設定」から「MTU設定」を開き、「手動」を選択します。
デフォルト値は通常1500ですが、環境によっては1454や1492などの値に変更すると改善することがあります。特に、PPPoE接続を使用している場合は、MTU値を1454に設定することが推奨されます。
値を変更したら接続テストを実行し、問題が改善されるか確認してください。複数の値を試す場合は、一つずつ試して結果を記録することをお勧めします。
プロキシ設定の確認
プロキシサーバーが誤って設定されていると、DNSエラーが発生することがあります。通常、一般家庭ではプロキシサーバーは使用しませんが、念のため確認しておきましょう。
「設定」→「ネットワーク」→「設定」→「インターネット接続を設定」と進み、使用しているネットワークを選択します。「詳細設定」から「プロキシサーバー」を開き、「使わない」に設定されているか確認してください。
もし「使う」になっている場合は、「使わない」に変更して接続テストを実行します。これだけで問題が解決することもあります。
PS5本体の初期化(最終手段)
ここまでのすべての対策を試しても解決しない場合、最終手段としてPS5本体の初期化を検討します。ただし、初期化を実行すると本体内のデータがすべて削除されるため、必ずバックアップを取ってから実行してください。
ゲームのセーブデータは、PS Plusに加入していればクラウドストレージに自動バックアップされます。加入していない場合は、USBメモリにバックアップを取りましょう。
初期化の手順は、「設定」→「システム」→「システムソフトウェア」→「初期化オプション」→「PS5を初期化」と進みます。初期化には時間がかかるため、余裕のあるときに実行してください。
初期化後は、システムソフトウェアの更新、ゲームの再インストール、各種設定の再設定が必要になります。手間はかかりますが、ソフトウェア的な問題であれば、この方法で確実に解決できます。
ソニーサポートへの問い合わせ方法
すべての対策を試しても解決しない場合は、ソニーの公式サポートに問い合わせることをお勧めします。ハードウェアの故障や、特殊な環境固有の問題である可能性があります。
ソニーの公式サポートサイトから、チャットサポートや電話サポートを利用できます。問い合わせの際は、以下の情報を用意しておくとスムーズです。
PS5の型番(本体背面に記載)、発生しているエラーコード、これまで試した対処法のリスト、使用しているインターネット回線の種類(光回線、ケーブルテレビなど)、有線接続か無線接続か、などです。
サポート担当者から追加の対策を提案されることもありますし、場合によっては修理や交換が必要と判断されることもあります。保証期間内であれば、無償で対応してもらえる可能性もあります。
DNSエラーを予防するための日常的な対策
DNSエラーを解決したら、今後同じ問題が起きないように、日常的な予防策を実践しましょう。
安定したネットワーク環境の作り方
長期的に安定したネットワーク環境を維持するためには、いくつかのポイントがあります。
まず、ルーターの設置場所が重要です。ルーターは部屋の中央、できるだけ高い位置に設置すると、Wi-Fi電波が均等に広がります。窓際や金属製の棚の中は避けましょう。電波の干渉源(電子レンジ、コードレス電話など)から離すことも大切です。
有線接続を使用している場合は、LANケーブルの品質にこだわりましょう。安価な粗悪品は避け、Cat6以上の規格で、シールド付きのケーブルを選ぶと、ノイズの影響を受けにくくなります。
ルーターの同時接続台数にも注意が必要です。家族全員がスマートフォン、タブレット、PCなどを同時に使用すると、ルーターに負荷がかかり、DNSエラーが発生しやすくなります。可能であれば、高性能なルーターへのアップグレードを検討してください。
定期的なメンテナンスのポイント
ネットワーク機器は定期的なメンテナンスが必要です。
ルーターとモデムは、月に一度程度、再起動することをお勧めします。長時間稼働し続けることで蓄積される問題をリセットでき、安定性が向上します。
ルーターのファームウェアも、3ヶ月に一度は更新状況を確認しましょう。セキュリティの脆弱性が修正されることもあり、安全性の面でも重要です。
PS5本体も、完全にシャットダウンする習慣をつけましょう。レストモードばかり使っていると、システムに負荷が蓄積されます。週に一度は完全に電源を切り、システムをリフレッシュさせることが大切です。
LANケーブルの状態も定期的にチェックしましょう。ケーブルが踏まれていないか、ペットに噛まれていないか、コネクタ部分が緩んでいないかを確認します。ケーブルは消耗品なので、2~3年に一度は新しいものに交換することをお勧めします。
エラー発生時の記録を残す重要性
DNSエラーが発生したときは、その状況を記録しておくことが重要です。次回同じ問題が起きたときに、素早く対処できるようになります。
記録すべき項目は以下の通りです。エラーが発生した日時、表示されたエラーコード、そのとき実行していた操作(ゲーム起動、アップデート、PSストアアクセスなど)、どの対処法で解決したか、です。
スマートフォンのメモアプリやノートに記録しておくと便利です。パターンが見えてくることもあります。たとえば「毎週末の夜にエラーが出る」という傾向があれば、プロバイダーの回線が混雑する時間帯だと分かります。
また、複数の対処法を試す際は、一つずつ試して結果を記録しましょう。複数の変更を同時に行うと、どれが効果的だったのか分からなくなってしまいます。
よくある質問(FAQ)
Q1:DNSエラーは有線接続でも発生しますか?
はい、有線接続でもDNSエラーは発生する可能性があります。ただし、Wi-Fi接続と比べると発生頻度は低い傾向にあります。有線接続の場合、LANケーブルの物理的な問題やルーター側のポート故障が原因となることが多いです。エラーが発生したら、まずケーブルの接続状態を確認し、別のLANポートに差し替えてみることをお勧めします。
Q2:GoogleのDNSとCloudflareのDNS、どちらが速いですか?
環境によって異なりますが、一般的には大きな差はありません。地理的な位置やプロバイダーとの相性によって、どちらが速いかは変わります。両方試してみて、接続テストの結果や実際のゲームプレイでの体感速度を比較することをお勧めします。速度だけでなく、安定性や信頼性も重要な要素です。どちらも世界的に信頼されているサービスなので、好みで選んで問題ありません。
Q3:DNSエラーが特定のゲームだけで発生するのはなぜ?
特定のゲームだけでDNSエラーが発生する場合、そのゲームのサーバー側に問題がある可能性があります。ゲームの公式サイトやSNSで、サーバーメンテナンスや障害情報が公開されていないか確認しましょう。また、そのゲーム専用のDNS設定が必要な場合もありますが、これは非常に稀なケースです。他のゲームやPSNへの接続が正常であれば、PS5本体やネットワーク環境の問題ではなく、ゲーム側の一時的な問題である可能性が高いです。
Q4:DNS設定を変更すると、他のデバイスにも影響しますか?
いいえ、PS5のDNS設定を変更しても、他のデバイスには影響しません。DNS設定は各デバイスごとに独立しているため、PS5だけの設定変更が可能です。ただし、ルーター側でDNS設定を変更した場合は、そのルーターに接続しているすべてのデバイスに影響します。PS5だけでDNSエラーが発生している場合は、PS5本体側で設定を変更するのが適切です。
Q5:プロバイダーを変えればDNSエラーは解決しますか?
プロバイダーが提供するDNSサーバーに根本的な問題がある場合は、プロバイダー変更で解決する可能性があります。しかし、多くの場合、この記事で紹介した対処法(特にパブリックDNSへの変更)で解決できます。プロバイダー変更は費用も手間もかかるため、最終手段と考えるべきです。まずはGoogleやCloudflareのパブリックDNSを試し、それでも頻繁にエラーが発生する場合に検討しましょう。
Q6:DNSエラーとNATタイプは関係ありますか?
直接的な関係はありませんが、両方ともネットワーク設定の問題であり、同時に発生することがあります。NATタイプが「厳格」や「タイプ3」になっている場合、オンラインゲームの接続に問題が出ることがあります。DNSエラーを解決した後も接続が不安定な場合は、NATタイプの改善も検討してください。ルーターのポート開放やUPnPの有効化が効果的です。
Q7:モバイルルーター(ポケットWi-Fi)でもDNSエラーは起きますか?
はい、モバイルルーターでもDNSエラーは発生します。むしろ、固定回線と比べて発生しやすい傾向にあります。モバイル回線は電波状況や基地局の混雑に影響されやすいためです。モバイルルーターを使用している場合は、電波の受信状態が良い場所に設置する、可能であれば有線接続でPS5と接続するなどの工夫が有効です。また、通信制限がかかっていないかも確認しましょう。
まとめ:DNSエラーは必ず解決できる
PS5のDNSエラーは、確かに煩わしい問題ですが、適切な対処法を知っていれば必ず解決できます。この記事で紹介した方法を、以下の順番で試してみてください。
まず試すべき基本対策(成功率:約70%)
基本対策で解決しない場合(成功率:約20%)
それでも解決しない場合(成功率:約9%)
最終手段(成功率:約1%)
- ソニー公式サポートへの問い合わせ
- ハードウェア故障の可能性を調査
ほとんどのケースは、最初の基本対策で解決します。焦らず、一つずつ確実に試していくことが大切です。
そして問題が解決したら、今後のために予防策を実践しましょう。定期的な再起動、ファームウェアの更新、安定したネットワーク環境の維持が、快適なゲームライフを支えます。
オンラインゲームを思う存分楽しむために、このガイドがあなたの助けになれば幸いです。それでは、快適なPS5ライフをお楽しみください!